The Secret, Behind the Story

私は、このDVDが多くの人に希望を与え、勇気を与えることが出来ると、確信しております。
成功を求める人にはもちろん、落ち込んで何もする気がしない、という人々にこそこのDVDを見てもらいたいのです。

実は私がこのDVDに出会うまでには、ストーリーがあります。
題して「ザ・シークレット、ビハインド・ザ・ストーリー」です。

私がこの出版業界に入ったのは、28年前でした。

新人の頃アラン・イーディというアメリカの黒人の出版人と知り合いになりました。 
知的で映画俳優になれるくらいカッコいい男でした。

私よりずっと先輩の彼は、仕事の仕方からユーモアを感じさせる英語のしゃべり方まで、とても親切に私に教えてくれました。

彼にはリサという素敵なアシスタントがいました。
彼らとの仕事を通じて私は仕事の本当の楽しさを知ったのです。

ところがそれから10年ほどたってからアメリカ出版界には大手出版社による出版社の買収合戦のあらしが吹き荒れることになります。

その結果アランは長く務めていた出版社を去ることとなり、その後自分で始めた仕事はうまくいかず、最後は、ガンを患って亡くなってしまいました。

享年53歳の若さでした。
彼と一緒に働いていたリサもイギリスに移住し、私と連絡を取り合うこともなくなりました。

2006年秋、世界最大のブックフェア、フランクフルト国際ブックフェアの開催中のことです。
長く逢わなかったリサとホテルのバーで偶然再会しました。

そのバーは、昔、毎年ブックフェアの初日にアラン・イーディがシャンパンのボトルを開けて私に飲ませてくれたバーでした。再びアメリカの大手出版社に勤めていた彼女から「面白い企画があるの。」という話をされました。

そしてそこに偶然現れたのが、角川書店の編集者G君。 

彼はベストセラーの仕掛け人として業界では有名な編集者で、私もこれまで『聖なる予言』、『アルケミスト』などのベストセラーの企画で組んだことがありました。
大ベストセラー『ダ・ヴィンチ・コード』を手掛けたのも彼です。

リサは一本のDVDを渡してくれました。
タイトルは『ザ・シークレット』

リサは「このDVDを元に本を作るのよ。」と教えてくれました。

翌朝、G君のホテルに電話をしました。
「前夜飲みすぎて、フェア会場に行く気がしない。」と彼。

そこで彼のホテルに行って、パソコンでリサからもらったDVDを見ることにしました。 私はアポイントがあったため最初の20分ぐらい見たところでフェア会場に出掛けて行きました。

午後遅く会場に姿を現したG君。

朝とは打って変わってさわやかな笑顔を浮かべ、「このDVDすごいよ。2回も見ちゃったよ。そしたら二日酔いが治っちゃった。この企画絶対やるよ。」

G君は世界で一番最初に 『ザ・シークレット』の海外出版権を取得した編集者となりました。

この話には後日談があります。 

翌年のフランクフルトブックフェアの直前、角川書店から出版された『ザ・シークレット』は出版されてすぐにベストセラーとなりました。

私たちはそのお祝いを兼ねてフランクフルトにあるホテルの同じあのバーで飲んでいました。
そこでG君は、こんな話をしてくれたのです。

「実は去年フランクフルトにいた時、軽いうつ状態だったんだよ。
それがあの『ザ・シークレット』を見たら治っちゃったんだよ。
このDVDは、見る者に元気を与える、あの時そう確信したから出版することにしたんだ。」

私はバーのどこかから、アラン・イーディがウィンクを送ってくれたような気がしました。

 

                           下野 誠一郎